
第2回:キャッシュフロー表 作り方|共働き家庭の実例付きで安心家計
「将来、家計は本当に大丈夫?」 そんなモヤモヤとしたお金の不安、あなたにもありませんか?
不安の多くは "見えないから" 生まれます。 でも、キャッシュフロー表で見える化すれば、自分に必要な備えがぐっと明確になります。
「お金の不安に寄り添う」シリーズ第3回では、共働き家庭のモデルケースをもとに、キャッシュフロー表 作り方と考え方を紹介します。
キャッシュフロー表とは?なぜ必要なの?
キャッシュフロー表とは、将来のライフイベントとお金の動きを時系列で整理する表です。
✔️ 目的は「不安の正体」を見える化すること。
人生には教育、住宅、老後など、まとまったお金が必要になるタイミングがあります。
収入と支出のバランスを可視化することで、「いつ・どこで・どれだけ備えるか」が明確になります。

モデルケースで見る人生とお金の流れ|家計管理の第一歩
以下の家庭をモデルに、キャッシュフローの流れを考えてみましょう:
- 共働き夫婦(夫35歳・妻33歳)
- 子ども2人(5歳・3歳)
- 世帯年収:800万円(夫450万・妻350万)
- 持ち家あり(ローン返済中)
主なライフイベントと想定支出(教育資金・老後費用など)
年齢 | ライフイベント | 想定支出 |
35歳 | マイホーム購入 | 頭金300万円+ローン月9万円 |
40歳 | 上の子 小学校入学 | 入学準備費用 約10万円 |
45歳 | 下の子 小学校入学 | 同上 |
49歳 | 上の子 中学校入学 | 制服・塾代 約20万円 |
52歳 | 上の子 高校入学 | 入学費・学費等 約30万円 |
54歳 | 下の子 中学校入学 | 同上 |
57歳 | 下の子 高校入学 | 同上 |
55歳 | 上の子 大学入学 | 学費+仕送り 年間200万円 |
60歳 | 下の子 大学入学 | 同上 |
63歳 | 妻定年退職 | 退職金+生活費見直し |
65歳 | 夫定年退職 | 退職金+年金生活へ移行 |
75歳 | 老後生活(医療・介護費) | 年間30万円程度加算 |
キャッシュフロー表の作り方|家計の見直しと資金計画に役立つ
日本FP協会では、キャッシュフロー表を「人生設計+お金の流れ」として捉え、下記のように作成を進めます。
ステップ1:ライフイベントの整理
年齢や家族構成をもとに、将来のイベントを書き出します。
ステップ2:年間収支の見積もり
- 収入: 夫・妻の年収、一時的な収入(退職金など)
- 支出: 以下の支出項目を年間単位で見積もり
年間支出項目(日本FP協会参考)
項目 | 年間目安(万円) |
食費 | 80〜100 |
住居費 | 108(住宅ローンなど) |
水道光熱費 | 30 |
通信費 | 15 |
教育費 | ライフイベントごとに変動 |
保険料 | 30 |
医療費 | 10 |
車・交通費 | 25 |
交際・娯楽費 | 20 |
日用品・衣服 | 12 |
特別支出 | 8 |
ステップ3:収支と貯蓄の推移を確認
- 年間の収支(収入−支出)を算出
- 貯蓄がどのように増減するかを見える化
このようにまとめることで、「備えるべき時期」と「手を打つべきポイント」が明確になります。
キャッシュフロー表を書き出してみると、気持ちがラクになる
キャッシュフロー表は、未来のお金の道しるべ。
「見える化するだけで、ここまで安心できるなんて」
そんな声もよく聞きます。
まずは数年先だけでもOK。できるところから書き出してみましょう。
無料で使えるキャッシュフロー表テンプレート|日本FP協会
🔗 日本FP協会では、誰でも使えるキャッシュフロー表のテンプレートを提供しています。
https://www.jafp.or.jp/know/fp/sheet/
まずはライフイベント表からでもOK。紙に書き出すだけでも、大きな一歩です。
次回予告
次回は「介護とお金のリアル」をテーマに、福岡市の支援制度や、実際にどのくらいお金がかかるのかを具体的に見ていきます。
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