
ちゃんと伝えた“つもり”
第3回 私ばっかりが苦しくなる理由
「私ばっかり」と思うことはありませんか
気づいた人がやる。気になった人が動く。できる人が引き受ける。
そんなことを繰り返しているうちに、「どうして私ばっかりなんだろう」と思うことがあります。家族でもあります。仕事でもあります。地域活動でもあります。
最初は自分でやろうと思って始めたことなのに、いつの間にか不満になっている。そんな経験をしたことがある人も多いのではないでしょうか。
頼まれたわけではなかった
振り返ると、不思議なことがあります。実は誰かに頼まれたわけではないことも少なくありません。
気づいたからやった。困る人がいると思った。やった方が早いと思った。だから引き受けたのです。
その時は納得していたはずなのに、続けているうちに「どうして私だけ」という気持ちが出てくることがあります。
私は何を期待していたのだろう
以前の私は、「私ばっかり」が苦しいのは仕事量が多いからだと思っていました。
もちろん、それもあります。でも最近は、それだけではないように感じています。
本当に苦しかったのは、「これだけやっているのだから気づいてくれるはず」と思っていたことかもしれません。
「ありがとうと言ってくれるはず」
「少しは手伝ってくれるはず」
「大変だとわかってくれるはず」
そんな期待がどこかにありました。ところが相手は、その期待を知りません。なぜなら、私は伝えていなかったからです。
わかってくれていると思っていた
ここで気づいたことがあります。
私は相手に期待していたというより、相手はわかってくれていると思っていたのです。忙しいことも。大変なことも。負担になっていることも。見ればわかると思っていました。
でも、それは第1回の「わかったつもり」と同じなのかもしれません。
私は、「わかってくれているつもり」になっていたのです。
相手は知らない。私は伝えたつもり。
そのズレが、「私ばっかり」という気持ちを大きくしていたのかもしれません。
「私ばっかり」と思ったときの対処法
もし次に「私ばっかり」と思ったら、一度だけ考えてみてください。
私は何を共有できていなかったのだろう。
私が意識していること
- 相手は状況を知っていると思い込まない
- 察してもらう前提を手放す
- 負担になっていることを言葉にする
- 手伝ってほしいことは具体的に伝える
- 「わかってくれているはず」を疑ってみる
相手が悪いわけではありません。
自分が悪いわけでもありません。
ただ、共有されていないことがあるだけなのです。
まとめ|「私ばっかり」の裏側にあるもの
「私ばっかり」そう感じるときがあります。
気づいた私がやる。気になった私が動く。結局、私が引き受ける。でも振り返ると、苦しかったのは仕事量だけではありませんでした。
わかってくれていると思っていた。気づいてくれていると思っていた。でも実際には共有されていなかった。
そのズレが、「私ばっかり」という気持ちを大きくしていたのかもしれません。
もし次に「私ばっかり」と思ったら、「何が共有されていなかったのだろう」と考えてみる。それが、人とのすれ違いを減らす第一歩になるように思います。
そして、もしできるなら。試しに一度だけ、いつも自分がやっていることをやめてみませんか。
やらないことで初めて気づくことがあります。相手が気づくこともあります。意外と困らないこともあります。
そして、自分がどれだけ当たり前のように背負っていたのかに気づくこともあります。全部をやめる必要はありません。ただ、一度だけ。その小さな実験が、「私ばっかり」を少し軽くしてくれるかもしれません。
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投稿者プロフィール

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有限会社オールバーグ代表。CFP®・1級FP技能士・キャリアコンサルタント・進路アドバイザー。
企業・学校で27年以上、講演・研修などを通して延べ1万人以上に関わる。
実家・相続・介護、お金・教育費、進学・就職、働き方など、人生の「どうしよう」を相談できます。
情報や選択肢を整理し、「自分はどうしたいのか」を一緒に考え、納得して決めるためのサポートをしています。
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