自分の機嫌は自分でとることをテーマに、明るい部屋のソファでゆっくり横になって休む女性

自分の機嫌は自分でとる|「頑張らなきゃ」をやめて気づいたこと

「自分の機嫌は自分でとる」

よく聞く言葉です。好きなものを食べる。コーヒーを飲む。好きな音楽を聴く。どこかへ出かける。そんなふうに、自分をご機嫌にすることだと思っていました。

でも最近、少し違うのではないかと思うようになりました。

自分の機嫌は自分でとる。それは、**自分を不機嫌にする選択を、できるだけしないこと。**そんな意味もあるのではないでしょうか。

「行かなきゃ」と思って出かけると、なぜか腹が立つ

体調が悪い。今日はどうも気分が乗らない。本当は出かけたくない。それなのに、「行かなきゃ」「せっかく約束したし」「断るのも悪いし」と思って出かける。

すると、いつもなら気にならないことまで気になってきます。「私はこんなに疲れているのに」「どうして私ばっかり」と、だんだんイライラしてくる。いつの間にか、自分が被害者になっています。

でも、そこで考えてみる。だったら、最初から行かなきゃよかったんじゃない?

もちろん、どうしても行かなければならないこともあります。でも、全部が全部そうではありません。「行かなきゃ」と思い込んでいただけで、実は「今日はやめておく」という選択肢もあったのかもしれません。

疲れたら、まず横になる

最近、私は自分の機嫌をとるために何をしているか。大したことはしていません。疲れたなと思ったら、とりあえず横になることにしています。

これが、意外と難しい。「これだけ終わらせてから」「あと少しだけ」「今日中にやっておいたほうがいい」。そんなことを考えてしまいます。

でも、やめました。疲れた。そう感じたら、まず横になる。そのときは、何も考えない。

元気になったら、またやればいい。元気にならなかったら、今日はやらなくてもいいかもしれない。

以前の私は、「頑張ること」を先に考えていた気がします。まだできる。これくらいできる。もう少し頑張ろう。

でも、その「もう少し」の先で機嫌が悪くなって、誰かにイライラするくらいなら、その前に休んだほうがいい。

いい顔をして引き受けたのは、自分

友人にも、こんなことがあります。

人から何かを頼まれると、つい「いいよ」と引き受けてしまう。本当は忙しいし、自分の時間も削らなければならない。それでも、ついいい顔をして引き受ける。

ところが、やってみると思っていたより大変だった。時間もかかる。手間もかかる。すると、「なんで私がこんなことをしなきゃいけないの!」「これは本来、私がすることじゃないでしょう」と腹が立ってくる。

予想以上に大変だったら、「しまった」と思うでしょう。心の中で「もう嫌!」と思うくらいなら、私にもあります。

でも、それを延々と誰かに愚痴り始めると、ちょっと違う。

だって、「やります」と言ったのは自分なのです。

だったら次に変えるべきなのは、相手ではなく、自分の「YES」の出し方なのかもしれません。

その「YES」、本当に引き受けたい?

だからといって、「引き受けたんだから文句を言うな」という話ではありません。

やってみなければ、大変さが分からないこともあります。予想と違ったなら、次は断ればいい。条件を変えてもらってもいい。「ここまではできるけれど、ここからはできません」と伝えることもできます。

問題は、「また頼まれた。嫌だな」と思いながら、また「いいよ」と答えてしまうこと。そして、また腹を立てること。

自分でYESと言っておきながら、苦しくなったら「なんで私ばっかり」と相手のせいにする。

だったら、YESと言う前に一度、自分に聞いてみたほうがいい。本当に引き受けたい? 時間はある? 今の自分に、その余裕はある? 引き受けないことで誰かが困るとしても、それは本当に私が背負わなければならないこと?

そこで「今回はやめておこう」と決めることは、冷たいことでも、無責任なことでもないと思います。

「頑張らなきゃ」を一度捨ててみる

私たちは案外、自分の限界に気づいているのかもしれません。

疲れたな。今日は行きたくないな。これは引き受けたくないな。ちゃんと感じている。

それなのに、その小さなサインを「頑張らなきゃ」で消してしまう。そして無理をして、苦しくなって、誰かにイライラする。

だったら必要なのは、もっと頑張ることではなく、もっと早く自分の状態に気づくことなのかもしれません。

責任を放棄することと、自分の限界を無視しないことは違います。引き受けるなら、自分で引き受けると決める。無理なら断る。途中で無理だと分かったら、やり方を変える。そして、疲れたら休む。

自分の機嫌は自分でとるとは

自分の機嫌は自分でとる。

それは、いつもニコニコしていることではない。好きなものを買ったり、おいしいものを食べたりして、自分を喜ばせることだけでもない。

機嫌が悪くなるところまで、自分を連れていかない。

疲れたら横になる。気が乗らなければ、行かないという選択も考える。引き受けたくないことには、いい顔をして「YES」と言わない。

「頑張らなきゃ」を、ときどき捨てる。

最近の私にとっては、それが「自分の機嫌は自分でとる」ということなのだと思います。

自分が本当はどうしたいのか分からなくなったときは、こちらの記事でも『自分で決める』ための考え方を書いています。
迷ったときの決め方まとめ

投稿者プロフィール

秋吉美和
秋吉美和
有限会社オールバーグ代表。企業・学校で27年以上、延べ1万人以上の人材育成に携わる。「人生の判断に、納得を。」をテーマに、自分で考え、納得して判断するためのヒントを発信しています。