
第3回:「好き」から始める再スタート|心が動いた瞬間を見逃さない
「何か始めたいけど、何をしていいかわからない」
そう感じている方にとって、再出発のヒントになるのが“好き”という感覚です。
今回は、“できること”ではなく、“やってみたいこと”に目を向けることで、 人生の再スタートを切るきっかけを探ります。
「できること」と「やりたいこと」は違う
人生の棚卸しで「できること」が整理できた人ほど、 つい“得意なこと”や“周りに求められること”を選びがちです。
- やればできるけど、ワクワクしない
- こなせるけど、疲労感ばかりが残る
そんな選択は長続きしません。
「できること」よりも、「心が動くこと」——。 それが再出発の軸になる可能性を秘めています。
なぜ“好きなこと”に踏み出せないのか?
- 好きなことでは生活できないのでは?
- 家族や周囲にどう思われるか不安
- 「こんなことして何になるの?」と自分で否定してしまう
私たちは長いあいだ、「役に立つこと」「効率がいいこと」を優先してきました。
だからこそ、「好きなことに時間を使う」ことに、戸惑いや罪悪感が生まれやすいのです。
でも、“好き”は自分を取り戻すための大切な起点です。

小さく始める、試してみる
いきなり仕事にしようとしなくていい。 まずは「試してみる」「やってみる」くらいの気持ちで、小さく始めてみましょう。
- 文章が好き → 日記やSNSで発信してみる
- 話すのが好き → 読書会やオンラインで話す機会をつくる
- 作るのが好き → 作品を誰かに見せてみる
一歩目は、誰かのためではなく、自分の気持ちを確かめる時間です。
好きなことと社会とのつながりを見つける
好きなことをただの趣味で終わらせず、社会や仕事とつながる形に変えることもできます。
- 書くのが得意 → 広報やSNS発信
- 整理整頓が得意 → 片付け支援、事務サポート
- 聞き上手 → 傾聴ボランティア、カウンセリング
自分の中の“好き”が、誰かにとっての“ありがたい”になる瞬間があります。
まとめ:「好き」はわがままじゃない
「やりたいこと」ではなく「やるべきこと」ばかりを選んできた人にとって、 “好き”は勇気のいる選択かもしれません。
でも、それはわがままではなく、 これからの人生を自分で選びなおすための小さな一歩です。
まずは、自分の心が少しでも動くことに、正直になってみてください。
次回予告
第4回では「自分らしさを取り戻す表現と発信」について。 発信することで人生に新しい軸ができるヒントをお伝えします。
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