
第3回 介護とお金のリアル|不安が軽くなる知識と福岡市の支援制度
はじめに
介護費用 福岡市──この検索ワードにたどり着く方の多くが、親の介護が現実のものとなったときに直面する「お金の不安」を抱えています。
どれくらいかかるのか? 何に支援があるのか? 情報が錯綜し、気持ちまで不安定になることも。 このブログでは、介護にかかる費用と、福岡市で利用できる支援制度について、実際に役立つ情報をお届けします。親の介護が始まると、多くの人がまず直面するのは「お金の問題」です。 どれくらいかかるのか? 何に支援があるのか? 情報が錯綜し、気持ちまで不安定になることも。 このブログでは、介護にかかる費用と、福岡市で利用できる支援制度について、実際に役立つ情報をお届けします。
介護費用、どのくらいかかる?
介護費用は「在宅介護」と「施設介護」によって大きく異なります。
【在宅介護】
- 要介護1〜2:月額5〜10万円(デイサービスや訪問介護中心)
- 要介護3〜5:月額10〜15万円(訪問看護、短期入所、ヘルパー利用頻度増)
※介護度が上がるにつれて必要なサービスが増え、費用も上がります。
【施設介護】
- 特別養護老人ホーム(特養):月額8〜15万円(待機期間が長い)
- 介護付き有料老人ホーム:月額20〜30万円+入居一時金(0〜数百万円)
- サービス付き高齢者向け住宅:月額15〜25万円
- グループホーム(認知症対応型共同生活介護):月額12〜18万円程度(地域差あり)
施設によっては、食費・管理費・医療費・雑費など別途費用が発生します。
- 介護付き有料老人ホーム:月額20〜30万円+入居一時金(0〜数百万円)
- サービス付き高齢者向け住宅:月額15〜25万円
施設によっては、食費・管理費・医療費・雑費など別途費用が発生します。
また、初期費用や改修工事、通院の交通費、オムツ代など「見えない支出」が多くあります。

【事例】認知症を発症してから亡くなるまでにかかる費用の目安
平均的に、認知症を発症してから亡くなるまでの期間は約8〜10年とされています。
この間にかかる介護関連費用の総額は、在宅・施設の利用状況によって異なりますが、以下が目安です:
- 在宅介護中心+一部施設利用(特養など) → 約800〜1,200万円
- 有料老人ホームを継続利用 → 約1,500〜2,500万円(入居一時金含む)
※医療費、交通費、生活費、家族の離職や通院付き添いにかかるコストなども含めると、さらに増加するケースもあります。
介護は長期化しやすく、予想よりも費用がかかることが多いため、早めの情報収集と制度の活用がカギとなります。
福岡市の介護支援制度(2025年時点)
福岡市では、以下のような制度を活用できます。
① 高額介護サービス費
介護保険を使ったサービスに対し、自己負担額が一定以上になった場合、上限を超えた分が払い戻されます。
- 世帯単位・個人単位で上限設定あり
- 詳細:福岡市 高額介護サービス費制度
② 介護保険負担限度額認定
所得や資産が少ない人向けに、施設利用の食費・居住費が軽減される制度。
- 所得申告と資産調査が必要
- 詳細:福岡市 介護保険負担限度額
③ 福祉用具購入・住宅改修費支給
介護保険で、手すりや段差解消、ベッド・車いすなどの購入・工事費の補助あり
- 年間10万円までの福祉用具購入補助
- 最大20万円までの住宅改修費補助
お金の話を早めにしておく意味
「親とお金の話をするのは気まずい」──よく聞く声です。 でも、先に話しておくことで、心の負担もずいぶん違ってきます。 親の意志や希望、どこまでの支援が現実的か。 できれば介護が始まる前から、一度は家族で話しておきたいテーマです。
まとめ:知ることで不安は減らせる
介護とお金の話は、後回しにすると不安だけが大きくなります。 制度を知り、準備のヒントを持つことで、心も少しずつ整っていきます。
次回は「介護と仕事の両立」をテーマに、働き方や制度の使い方についてご紹介します。
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