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【第8回】「やりたいことが見つからない」あなたへ|迷った時に立ち止まる3つの視点


「やりたいことで、本当に稼げるのかな?」とふと我に返る瞬間——

やりたいと思って始めたはずなのに、うまくいかないと「これって本当に自分のやりたいことだった?」と不安になる。
他にもっといい道があるんじゃないかと、また探し始めてしまう——。

そんな迷い、誰もが一度は経験するものです。
私自身も、何度もそんな思いにぶつかってきました。

でも実は、そうやって立ち止まる時間こそが「自分らしい道」を見つける大切なプロセスなのかもしれません。


1. 「違和感」と「憧れ」に目を向ける

まず初めに、やりたいことが見つからないと感じるときは、心の中にある違和感と憧れに意識を向けてみましょう。

  • 最近、どんなことに違和感を覚えた?
  • どんな人や暮らしを見て、ちょっと羨ましいと思った?

違和感は「本当は望んでいないこと」のサイン。憧れは「心の奥にある願い」のヒントです。

たとえば、ある女性は「周囲の声に合わせて無理に副業を始めたけれど、どこか違和感があって続かなかった」と言います。
一方で、SNSで見かけた自然豊かな田舎暮らしに惹かれていて、「本当は暮らしの豊かさに関わる仕事がしたかった」と気づいたそうです。


2. 完璧に決めようとしない

次に、「一生の仕事を今すぐ見つけなくちゃ」と焦っていませんか?

でも実際、やってみて初めて「違った」と気づくことも多いものです。むしろ、試してみなければ見えてこないことのほうが多いのです。

小さく始めて、フィードバックを受け取りながら軌道修正していく。「これは違う」と分かることも、前進の証です。

こうした過程は、まさにPDCAサイクル(Plan=計画、Do=実行、Check=評価、Action=改善)の実践そのもの。ビジネスの世界だけでなく、自分自身のキャリアづくりにも応用できます。

さらに言えば、「うまくいかなかったからやめる」ではなく、「うまくいかなかったから次の改善を考える」という姿勢こそが、自分の可能性を広げていく鍵になります。

そして時には、「何パーセントいけると思えたら実行するか?」という問いを自分に投げかけてみてください。100%の確信がないと踏み出せない人もいれば、60〜70%の確信で進める人もいます。大切なのは、自分の“動けるライン”を知ること。
そのラインを知っておけば、「できなかった自分」を責めずに、次の行動に向けて柔軟に進んでいけます。


3. 小さな行動を重ねて“気づく”

最後に、自分のやりたいことは「行動しながら見えてくる」ものです。

● 興味がある分野のイベントに参加してみる
● 誰かに「今こんなこと考えてて」と話してみる
● メルカリやBASEで小さく売ってみる

たとえば、副業に挑戦した30代の女性は「3つくらいやってみて、2つは違うとすぐわかった。でも1つは想像以上に反応がよくて、方向性が見えた」と話してくれました。

小さくても行動することでしか見えないことが、たくさんあります。


迷いながら、自分を見つけていく

「やりたいこと」は、最初から明確にわかっている人の方が少ないです。多くの人は、迷いながら、失敗しながら、自分に近づいていきます。

だからこそ、迷っている今のあなたも、すでにリブランディングの道を歩んでいるのです。

焦らず、完璧を目指さず、小さな行動を積み重ねていきましょう。

実はこれ、自分にも向けたメッセージです。
自信が揺らぐたびに、「この道でいいのかな?」と立ち止まってしまう。
でも、迷いはきっと、進もうとしている証。
そう信じて、今日も小さく一歩を踏み出していきたい。


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miwa
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