
Kindle出版を「仕事」に変える設計図
第5回 Kindle出版を仕事にどう組み込むか― 単発で終わらせないための設計
このシリーズでは、Kindle出版を「出すこと」そのものではなく、
出版をどのように使い、仕事や信頼につなげていくかという視点から整理しています。
書き方や操作方法ではなく、判断と設計に焦点を当てた連載です。
はじめに
ここまでのシリーズでは、Kindle出版について次のように整理してきました。
- 第1回:出版はゴールではなく「起点」
- 第2回:出版によって残るものは人によって違う
- 第3回:向いている人・向いていない人がいる
- 第4回:自力かサポートかは、今の自分で選ぶ
第5回では、これらを踏まえたうえで、
Kindle出版を「仕事」にどう組み込むかを考えます。
ここで言う「仕事」とは、
必ずしも「出版で直接お金を稼ぐこと」ではありません。
Kindle出版は「商品」ではなく「装置」になる
Kindle出版を単体の商品として考えると、
多くの場合、期待外れに終わります。
- 売上は思ったほど伸びない
- 読者の反応が見えにくい
- 成果が分かりづらい
しかし視点を変えると、
Kindle出版は仕事を支えるための装置として機能します。
多くの人が、ここで止まってしまう
多くの人が、
Kindle出版を「やった気になる装置」にしてしまいます。
本を書いた。
出版した。
それだけで、
何か前に進んだような気がしてしまう。
でも実際には、
仕事の流れは何も変わっていない。
Kindle出版が仕事につながらない最大の理由は、
出版が“区切り”になってしまうことです。
組み込み方①|信頼を可視化する
Kindle出版の一つ目の役割は、
信頼を可視化することです。
- 「本を書いている人」という肩書き
- 考えを体系的にまとめている証拠
- 初対面でも説明がいらない材料
営業トークよりも静かに、
しかし確実に効いてきます。
組み込み方②|説明コストを下げる
Kindle出版は、
説明を代わりにやってくれる存在にもなります。
- 何を考えているのか
- どんな価値観で仕事をしているのか
- 誰に向いていて、誰に向いていないのか
これらを毎回口頭で説明する必要がなくなります。
結果として、
相談や仕事のやり取りがスムーズになります。
組み込み方③|判断を助けるフィルターになる
仕事が増えてくると、
「誰と、どこまで関わるか」という判断が重要になります。
Kindle出版は、
相手に判断してもらうためのフィルターにもなります。
- 本を読んだうえで来る人
- 考え方を理解したうえで相談する人
こうした出会いは、
お互いにとって無理がありません。
出版を仕事に組み込むために必要な視点
ここまでを踏まえると、
重要なのは次の3点です。
- どんな仕事につなげたいのか
- 誰に読まれることを想定しているか
- 出版後、どこに向かってほしいか
これらが決まっていれば、
Kindle出版は自然に仕事の一部になります。
Kindle出版は、仕事を増やすためのものではない
ここで一つ、
あえてはっきり書いておきます。
Kindle出版は、
仕事を増やしたい人のためのものではありません。
仕事のやり方を整理したい人のためのものです。
この違いを取り違えると、
出版は徒労に終わります。
無理に「売らなくていい」
無理に売ろうとしなくて大丈夫です。
- サービス案内を書かなくてもいい
- CTAを強く入れなくてもいい
- 「相談はこちら」を連発しなくていい
むしろ、
売らない姿勢そのものが信頼になることもあります。
まとめ
Kindle出版を仕事に組み込むとは、
何かを売り込むことではありません。
- 信頼を可視化する
- 説明の手間を減らす
- 出会いの質を整える
この3つが静かに回り始めたとき、
出版は「仕事の一部」として機能します。
このシリーズが、
Kindle出版を考えている方にとって、
一度立ち止まって考える材料になれば幸いです。
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