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【50代からの生き方とお金リデザイン】
第6回(最終回):50代からの人生デザインを完成させる           ― これからを「自分の言葉」で選び続けるために ―


ここまで来たあなたへ

― 計画は、何度でも選びなおせる ―

第1回から読み進めてくださった方は、
すでに「人生後半をどう生きたいか」を考える土台が、
ご自身の中にしっかり育っているはずです。

お金を整え、
キャリアを棚卸しし、
手放すものを見極め、
新しい収入と生きがいを考え、
そして「楽しむ力」を取り戻してきました。

最終回となる第6回では、これまでの内容を一つにつなぎ、
計画は何度でも選びなおせるという視点から、
50代以降の人生を「現実的に・柔軟に」整えていく考え方をまとめます。

ファイナンシャルプランナー(FP)の視点で言えば、
ライフプランやキャッシュフローは
一度作って終わりのものではありません。

人生の変化に合わせて、
**何度でも見直し、修正し、組み替えてよい“生きた計画”**です。

この記事は、
【50代からの生き方とお金リデザイン】シリーズの一部です。

人生後半を「整える・選び直す」ための全6回で構成しています。

第1回:お金と生き方の整え方|50代からのリスタート
第2回:キャリアの棚卸しと「これからの私」
第3回:お金と心を軽くする“手放すリスト”
第4回:新しい収入と生きがいのつくり方
第5回:人生後半の「楽しむ力」を育てる
第6回(最終回):50代からの人生デザインを完成させる


STEP1:人生後半の「軸」を言葉にする(ライフプランの土台)

人生デザインを完成させる第一歩は、
「何を大切にして生きたいか」を明確にすることです。

次の問いに、完璧でなくて構いません。
今の気持ちで答えてみてください。

  • どんな一日を「いい一日だった」と感じたいか
  • どんな人たちと関わっていたいか
  • お金は、何のために使えたら満足か

これらを短い言葉で書き出すことは、
ライフプランを考えるうえでの最初の前提条件になります。

価値観や優先順位が定まらないままでは、
キャッシュフロー表を作っても意味を持ちません。

それがあなたの人生後半の“軸”になります。

軸とは、迷わないための答えではなく、
迷ったときに立ち戻る場所です。


STEP2:選択基準を一つ決める(計画を更新する判断軸)

50代からは、選択の連続です。

FPの現場でもよくあるのが、
「過去に立てた計画が、今の自分に合わなくなっている」ケース。
仕事、付き合い、住まい、時間の使い方。

すべてを正しく選ぶ必要はありません。
ただ一つ、判断の基準を持つだけで十分です。

▼例となる基準

  • 「今の自分をすり減らさないか」
  • 「5年後の私が感謝しそうか」
  • 「心が静かに納得しているか」

この基準があるだけで、
人生の選択は驚くほどシンプルになります。


STEP3:お金・仕事・生きがいを分断しない
(キャッシュフロー思考)

人生後半では、
お金・仕事・生きがいを別々に考えないことが大切です。

  • 無理のない収入
  • 心をすり減らさない働き方
  • 誰かの役に立っている実感

この3つを切り離さずに考えることは、
キャッシュフローを“数字だけの表”にしないためにも重要です。

収入・支出・働き方・生活の満足度は、
すべて連動しています。

この3つが重なる場所を目指すことで、
生活と心の安定が同時に育っていきます。

完璧な仕事を探すより、
今の自分に合う形を育てていく。


STEP4:「未完成」を前提に生きる(ライフプランは更新前提)

人生デザインも、ライフプランも、
一度決めたら終わりではありません。

FPとしてお伝えしたいのは、
**計画は「守るもの」ではなく「使い直すもの」**だということです。

体調、家族、社会の状況は変わります。
だからこそ、
「未完成でいい」と思える柔らかさが必要です。

  • 思っていた道と違ったら、修正する
  • 疲れたら、立ち止まる
  • 合わなくなったら、手放す

人生後半は、修正できる強さを持った時期でもあります。


まとめ:人生設計は、何度でも選びなおせる

50代からの人生設計に、完成形はありません。

これまで見てきたように、

  • お金の整え方
  • 働き方や役割の選び直し
  • 手放すこと、楽しむこと

これらはすべて、
その時々の自分に合わせて更新してよいものです。

ライフプランやキャッシュフローも同じです。
一度決めた計画を守れなかったから失敗なのではなく、
今の自分に合わせて組み替えていけることこそが健全さです。

ファイナンシャルプランナーとしてお伝えしたいのは、
計画とは「縛るもの」ではなく、
人生を楽にするための道具だということ。


シリーズを読み終えたあなたへ

このシリーズは、
「こう生きるべき」「こうすべき」という答えを示すためのものではありません。

迷いながらでも、
立ち止まりながらでも、
自分で選び直していいという感覚を
持ち帰ってもらえたら、それで十分です。

もし今、

  • 計画を立てたものの、現実とズレてきた
  • お金や働き方の見直しをしたいが、どこから手をつければいいか分からない
  • 一人で考えるのが少ししんどくなってきた

そんなタイミングにあれば、
第三者と一緒に整理するという選択肢もあります。

答えを出す場ではなく、
考えを言葉にし、状況を整理する時間として、
個別の相談もご用意しています。

無理に決断する必要はありません。
今の状況を静かに整えるための場として、
必要なときに思い出していただけたら幸いです。


このシリーズが、
あなたがこれからも人生を選び直し続けるための
小さな支えになればうれしく思います。

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miwa
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